日本共産党調布狛江府中地区委員会

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調布市

【ビラ】東京外環道 事業者が住民を監視・盗撮・蔑視

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「しんぶん赤旗」日曜版スクープ!東京外環道 事業者が住民を監視・盗撮・蔑視

陥没事故の被害者に対して何重にも許されない!山添拓参院議員(右写真)が国会で事業者の監視・盗撮・蔑視を追及。国と事業者は報道を事実と認めました(3/26参議院予算委員会)

 東京外かく環状道路(外環道)の関連工事を施工している鹿島建設JV(共同企業体)が、住民を監視・盗撮し、中傷するやりとりをしていたことが、日本共産党の発行する「しんぶん赤旗日曜版」3月10日・17合併号のスクープで明らかになりました。日本共産党は住民のみなさんとともに国・事業者に真相究明をくり返し要請するとともに、市議会・都議会・国会で連続して追及してきました。
 日曜版スクープがあきらかにしたのは、外環道事業で2020年10月に調布市内で起きた陥没事故の対応のため、ゆるんだ地盤の補修工事を行う鹿島JVのグループチャット内のやりとり。プライバシーを無視し、住民の監視・盗撮をしている実態が赤裸々に記されていました(右表に記事の一部を紹介)。
 鹿島建設やNEXCO東日本は3月13日、ウェブサイトに「お知らせ」を掲載。「現場周辺にお住まいの方に対する礼節を欠いた表現を用いて情報交換を行っていた」と発表しました。同時に、住民の監視・盗撮ではなく、騒音・振動の確認や現場周辺の安全確保のためで「必要な行為である」と強弁し、今後も継続する姿勢です。

党調布市議団はただちに市長・議長に要請

 党市議団は報道翌日に「事業者への抗議と即時中止を求める要請書」を市長と議長宛に提出。調布市議会は3月、「外環道路工事等に携わる工事関係者に対し信頼に足る行動を求める」意見書を可決しました。

公共事業の体をなしていない!
外環道工事 中止の決断を

陥没事故から3年、何十軒も立ち退き
 2020年10月に東つつじが丘で発生した、外環道トンネル工事地上部での陥没事故。家が傾く、塀が壊れるなどの被害があり、そのうえ何十軒も立ち退きする事態になっています。
 さらに昨年から始まった「地盤補修工事」での騒音被害も住民を苦しめています。

相次ぐ事業者の不祥事
 野川沿いの道路の複数の穴を外環事業者が市に許可なく埋め戻し▼地盤補修工事中に、入間川で気泡発生▼資機材の詰め替え場で陥没を勝手に埋め戻し──その上、今回の被害住民「監視・盗撮・蔑視」。もはや公共事業の事業者として資格が問われる事態です。

そもそも憲法違反 “用地買収回避”
 外環道工事は地下40m以下の「大深度」の公共利用に地上地権者の同意を不要とした、大深度地下法に基づく工事です。この法律は憲法で定められた財産権を侵害するものであり、廃止を求めます。そして“大深度なら地上への影響はない”として工事を認可した国の責任は重大です。

事業費2兆円超も「見通せない」
 当初から「1m1億円」と巨額の事業費が批判されていましたが、その後総事業費は計画の1.8倍の2.3兆円になり、しかも陥没事故で「総事業費は見通せない」(国交副大臣)。今すぐ中止を!

東京外環道の略年表
1966年 外環道都市計画決定(高架。3年後に事業凍結)
2000年 大深度地下法が自民・公明・民主・社民の賛成で成立、共産は反対
2017年 工法を地下トンネル方式に変更し、シールド掘削開始
2020年 東つつじヶ丘で陥没事故が発生
2022年 調布市が事業者に住民の個人情報を漏えいしていたことが発覚。「しんぶん赤旗」が外環道工事の事業範囲違反をスクープ
2023年 陥没地域の地盤補修工事を開始。「しんぶん赤旗」が市に無断で道路補修を行っていたことをスクープ
2024年 「しんぶん赤旗」が住民監視・盗撮問題をスクープ

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